【書籍】攻殻機動隊 (1) KCデラックス
【書籍】攻殻機動隊 (1) KCデラックス
映画になった、功殻機動隊 GHOST IN THE SHELL、イノセンス、の原作となった漫画です。欄外に注記が満載されていて、ちょっと読みづらく感じますが、非常に読み応えのある漫画です。最近の漫画は、絵の占める割合が非常に多く、10分ほどで単行本1冊読めてしまうことも多いですが、この本は結構長い時間楽しめます。読み終わった後に、感慨にふけってしまうこともあります。
難解な漫画という評価を受けることが多いですが、それは10年以上前の話で、現在ならばさほど難解とは感じないのではないでしょうか。世の中がやっと士郎正宗氏の感覚を理解できるようになってきたということなのかもしれません。SFが好きな方ならば、楽しめると思います。
話が少し脱線しますが、映画をご覧になった方は、きっと映画は、漫画のこの部分を使ったんだなどと気づく点も多いと思います。個人的な意見ですが、映画を楽しむつもりなら、この原作は映画鑑賞後に読むことをお勧めします。映画のオチがわかってしまうので映画の楽しみが減少します。私は、映画(イノセンス)のはじめの方にオチがわかってしまい、映画が今ひとつと感じてしまいました。
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[ 天才の描く漫画を超えた圧倒的作品 ] 20020830
★★★★★
ある種の天才しかこんな漫画は描けません。
ものすごい情報量と絵の上手さは方を並べる人が居るかどうか…
人間の本質と、来るべきネットワーク社会における個性と多様性の喪失…
この作品が訴えかけるメッセージは人類共通の問題でもあります
そして同時に永遠に解決できない問題でも。
ただし情報量が圧倒的です。合わない人は合わないかもしれません。一度試し読みしてみて買ってみる方が良いかも。
日本漫画会の珠玉。
文句無し ★五つ
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[ 原点回帰 ] 20031015
★★★★★
士郎正宗氏の漫画ではこの作品が導入なのですが、
著者の作品の面白さは難しく考えると、
読み取らせる部分が多くあって読みごたえがすごい。
つまりは、絵にしろ作注にしろ書き込み量がすごい。
とても1日じゃすべてを読み取ることは出来ません。
初めて著者の作品を読む方には、
この作品から入ることをおすすめします。
それは、適度にかかれた注釈で物語を理解することが出来るからです。
又、それを読まなくても、話を理解することが出来るからです。
著者の作品でもブラックマジシャンやオリオンは、
著者の初期の作品なので、注釈が少なく
作品の理解度は、読者にゆだねられているところが多いのです。
しかし、その他の作品があまりよくないというのではなく、
この著者がすごすぎて、山のてっぺんであっちの山が高い、
というようなもので、作品は飛びぬけた完成度があります。
以上に述べた感想は、そういう解釈です。
この作者には相性が在り、小説に似た読書感があります。
よって、読まされている感覚が苦手な方には、
はっきり言って苦手な部類に入ってしまうでしょう。
しかし、読まず嫌いならば1度読んでみることをおすすめします。
相性の良い方は、きっと飲み込まれてしまうことでしょう。
麻薬みたいなもんです。
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[ 凄い、の一言 ] 20050918
★★★★★
何故1991年に、この作品を書く事が出来たのだろう?、とっても不思議。
私は攻殻はアニメから入ったのですが、その難解な物語をより深く理解したく、この原作も購入しました。文字も多く、じっくり読んだら、軽く一時間いってしまいました。絵も綺麗ですし、アニメで攻殻にはまった方にも必見の価値ありだと思います。いや〜でも、やっぱり難しいお話だ!
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[ 世界観としてのSF(オカルト?)漫画の傑作 ] 20051025
★★★★★
本作は士郎正宗の代表作の一つですが、テレビアニメシリーズのスタンド・アローン・コンプレックスから攻殻世界に入った人にとってはかなり戸惑うであろう内容でもあります。
少佐の「やなこった へへーん」なんて言う80年代的なヒロイン像はアニメ版の少佐とはもはや別人とさえ言えます。
(ただしこういったヒロインが士郎作品の特徴でもあるのですが)
しかし、この作品で本当に特筆されるべきはその独特の世界観(宇宙観)でしょう。
ネットワークが普遍的になった世界における自我や自己の存在といったテーマはサイバーパンク系にはありがちですが、攻殻においては「ゴースト」という「ケストラー思想 + ある種のオカルティズム」といったまさに士郎節全開の独特の解釈をしています。
この生命(開放系)の熱力学に抗う性質や下の階層の量子的揺らぎが上位の動脈硬化を防ぐといった考えは決して科学ではなく、むしろオカルトや疑似科学といったものに近いのですがこれこそこの漫画の肝というべきものです。
この設定を色濃く残し映像化したのが押井監督の劇場版、この設定を薄くして刑事ドラマ色を強めたのが神山監督のテレビシリーズです。
なおこの漫画は非常に解りにくいので、他の方も書かれている様に最低2度は読むことをお勧めします。

