【書籍】冲方式ストーリー創作塾

【書籍】冲方式ストーリー創作塾

冲方 丁 冲方 丁
宝島社(2005-06-02)
定価 ¥ 1,365

[ 入門にオススメ ] 2005-09-15 ★★★★★

小説というものを難しいものと考えず、気楽に書けるものというスタンスの下、本書は書かれています。
これは、こうしたハウトゥ本の中では斬新なスタイルではないでしょうか。
大抵の同じような内容の本が優れた素質を要求したり、小説を高尚なものと捉えて書かれているのに対し、本書は非常に敷居が低くなっています。

本書では、過去に作者が小説を書く際に用いた技術や方法を述べながら、その内容について触れています。
「なるほど、こういう思考でこう考えたのか」というのが読んで行くと良く分かります。

ただ、字が大きく読みやすい代わりに内容も同様のハウトゥ本に比べれば薄くなっています。
本書で書かれている通り、ターゲットは若年層に絞られており、ちょっと同じような本を数冊読まれた、成人された、もしくは成人に近い方には薄味に思える内容かもしれません。

ただ、こうした書き方の本を一度も読んだ事のない方には絶好の入門書となるでしょう。

若い方にはオススメ。そして絞られたコンセプトの理に適っている点から星五つを付けさせて頂きます。

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[ 冲方ファンのひとりとして ] 2005-06-15
★★★★★

 他の方が「小説の書き方」として本書を評価しておられるので,もう一つの楽しみ方を追記しておきます.
 あくまで冲方ファンを前提にした事ですが,それぞれの物語が形成されていく上での製作エピソードが記載され,キャラクター設定の奥や裏側まで見られる楽しみが有ります.有名テレビシリーズのファンブックやガイドブック,・・・コンパニオンといった種類の本として楽しむことが出来ました.
 「蒼穹のファフナー」はDVD購入から見始めた私ですが,小説ファフナーだけを参考にして買った博打でした.この本を先に見ていれば,迷うことなく購入に走っていたと思います(アニメーションでは削らざなければならなかった部分も補完されました).

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[ 作家がつくる物語の過程を追体験。 ] 2005-06-12
★★★★★

冲方さんの本は大体読んでいる気がする。

表紙には「今にもマルドゥックスクランブルが書ける」と記されているが、私の考えではこれを読んでも小説がすぐには書けない。

あやふやな運任せの物語生成法をスッパリ辞めて、論理的なプロセスに従って必要な素材を集める方法の本だ。アイディアとかプロットを形にするための本だ。書く寸前、物語を完成させる前までの話だと思う。

この本のシステムにならって作業するうちに著者の能力の高さ、ファンタジーの豊かさ、素材を関連付けて「お話」にしてしまう能力を、驚きながら眺めることが出来た。やり方を知ったことで、自分との距離が以前よりは正確にはかれるようになったということだ。

書くまでの段取りはこの本でつけられる。だがそこから先は自分の道だ。ウブカタトウの影響を受けただけの模倣者で終わるくらいなら全部捨ててしまったほうがいいんじゃないかとも思った。でも、捨てようと思っても、考え方の基礎から変わってしまっていたので骨子はマイクロマシンみたいに体内に残ってしまい、必要なときに出てきて効果を発揮するようになってしまった。

俺みたいな名にも考えずに書くだけの人間でも、衝撃を受けることができたありがたい一冊。
プロって本当に凄いんだなあ。
(その割にこのレビューがうまくないのは、個人の問題だよな)

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[ ストーリー創作の具体的プロセスを示した画期的小説技法書 ] 2005-06-12
★★★★★

小説は誰にでも書ける、というコンセプトのもとに、筆者の小説作成の技術を実例に則してまとめたものです。しかし、たとえば視点とか説明と描写とかいうような他の小説技術書で書かれているようなことには触れられず、ストーリーの創作法に重点が置かれています。
とくに特徴的なのは、ストーリー創作の具体的なプロセスが示されている点で、小説に対する基本的な部分を考える「能書き」から、アイデアやイメージを書き付ける「種書き」、大まかな設定を行う企画書段階の「骨書き」、ストーリーの展開をより詳細に検討する「筋書き」、実際に小説を執筆する「肉書き」、余分な贅肉を取って全体に磨きをかける推敲段階の「皮書き」にいたる6つの段階によって、ストーリー創作のプロセスが自作の具体例に基づいて詳しく説明されています。
小説を書きたいけれども、細かい小説技術以前にストーリーやキャラクターをどう作っていけばいいのかがわからない、という人たちの悩みに答えてくれる本です。

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[ 授業形式でわかりやすい ] 2005-06-04
★★★★★

好きな作家がどういう風に作品を仕上げていくのか、よくわかり、とても参考になりました。ヒット作の書き方の秘密や物語の山場を作る方法、プロットの書き方など、細かいことまで、経験を通した語り口でわかりやすく書かれています。小説はある限られた人のものではなく、誰でも書いていいものだという考え方に触れ、自分もやってみようという意欲が湧いてきました。小説を書きたい人はぜひ読んでみて。

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