[ Zは失敗作、それでも魅力的な作品 ] 2003-04-22
★★★
『Zガンダム』は、総監督が認めているように「失敗作」です。だけど、魅力的な作品でした。だから、刻(とき)を経ても、その輝きを慈しむ人がいる。そういう人に向けて、この本は発せられるべきなのに、数多く参加したライターの中には“ジャリガキ”みたいなのが混じっていて、そんなライターのマスターベーションみたいな文章を読まされて、辟易した、というのが正直なところです。
勿論、ツボを押さえた、例えば、クワトロ(シャア)の母胎回帰願望とかにも言及しているから、その辺はOKなのだが、全体的に文章のレベルが低劣。ウェブの掲示板レベル。こんなものを高い金(?)を払って、読まされる、でも「Z」が好きな読者の身にもなってもらいたいものだ。オレらのガキの頃には、まだレベルの高い!!!文章を書けるライターがたくさんいた。池田憲章とか会川昇とか……。15年、20年経って、文化レベルが衰弱している。それが今のアニメ界、サブカルチャーの現状であり、日本の国の現状なのかもしれない。大げさか!?
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[ 本当にZが好きなスタッフか? ] 2003-04-07
★★★
言い方に語弊があるかもしれませんが、基本的にファン層は
初代ガンダム世代とZ世代、ウイングガンダム世代と別れていると
思います。特に初代世代には、初代以外のガンダムを認めない風潮がある
とは思っていましたが、この本にコラムを書いている方の中にも
そんな風潮が若干見られました。
一言でまとめると、僕には
「初代しか興味のない人にもZをわかってもらいたい」
という本でした。具体的には、
初代が一番だけどZも良いよ、という
本の内容に、僕個人としてはZが好きな僕としては反感を覚えるところも
多々あり本自体は内容充実の読み応え満点に反して、
あまり好印象が持てませんでした。Zの本なんだから、本心からZが好きな
スタッフに作って欲しかったです。コラム!の部分は自由に書いてもらっても
いいとは思いますが、一部、Zの深いところまで見れていない人が
上辺だけ見て、安易な文章を書いているのは気分が良くなかったです。
ただ、本としては値段よりも、かなりお買い得だと思います。
すごい文字の量ですから。ガンダム全般が純粋に好きな人ならば
何の問題もなく、すごい良い本でしょう。
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[ ファースト世代のリハビリテーション ] 2003-04-05
★★★
「Z」はおいちゃん達(ファースト世代)にはイタいお話だ。「衝撃の最終回」の直後は、ファンの間でも雑誌でも、ほとんど総スカンだった。おいちゃんなんか、これをきっかけにガンダムに10年以上も背を向けてしまったほどだった。(今は焼け木杭に火がついてるけどね。)
でもまあ、やはり時間というヤツは傷を癒してくれる最高の良薬だ。怒りがおさまれば、血走った目では見えなかったテーマも見えてくる様になる。
親子の断絶。無責任で、腰の重い大人達の偽善。置き去りにされた子供(カミーユ)の悲劇…。
この本のライター諸氏は、さすがに皆プロだけあって、「Z」のおかしい面(例えば、最終回近くの「大量虐殺」)には控えめながらも批判を忘れず、同時に見るべき所にはしっかり目を配って!書いている。
欲を言えば、みんな「大人し過ぎる」気がしないでもない。根本的な疑問、平たく言えば「Z」はなぜおもしろくなかったのか、その分析も欲しかった。もう語り尽くされてる事と言えばそれまでだし、あまりエスカレートすると、どこぞの掲示板みたいな「便所の落書き」になりかねないけどね。
でも、せめて物議を醸した、某NHK番組でのソーカントクの例の発言(「Zからは入って欲しくない」ってヤツ)くらいには、一言触れて欲しかったなぁ。おいちゃん達の溜飲を下げてくれる様な、プロの手になるまっとうな「批判」(「罵声」ではなくて)も聞きたかった。
とはいえ、読んで古傷えぐられる様なムックではありません。元の作品が賛否両論なので、点数は低くしましたけど…。「リハビリテーション」として、ファースト世代にもおすすめできる一品です
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